19年大会覇者・渋野日向子は「65」6アンダー、暫定首位でホールアウト…AIG全英女子OP


渋野日向子

渋野日向子

◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 第1日(4日、英国・ミュアフィールド・リンクス=6659ヤード、パー71)

 1891年に創設された超名門コースで女子メジャーが初めて開幕した。第1ラウンド(R)が行われ、2019大会覇者の渋野日向子(サントリー)が8バーディー、2ボギーの65で回り、6アンダーでホールアウトした。現時点で後続に2打差の暫定首位に立っている。

 雨の中スタートした渋野は、1番で約6メートルの下りの右に曲がるラインのパットを決めきり、バーディーを先行。リズムを作ると、2番は左に大きく曲がるラインを読み切った。3番はショットでベタピン。いきなり3連続バーディーで首位に立った。4番は3パットでボギー。だが、5番パー5で2オンし、2パットのバーディーで得意のバウンスバック。雨がやみ、青空が顔を出した6番で「初パー」がくると、パー5の9番は約2メートル半のバーディーパットを決めきった。

 後半は海沿いのリンクス特有の強風が難易度を上げた。11番パー4は左からの横風が吹いたが、第1打をフェアウェー中央に運び、左からやや向かい風で迎えた第2打は思い切ってピンを攻めていき、ピン右奥約3メートルへ。左に曲がるラインを決めてバーディーを奪った。14番で第2打をミスしボギーも、16番はユーティリティーで約1メートルにつける好ショットでバーディー。パー5の17番もバーディーを奪った。18番の約3メートルのバーディーパットこそ外れたが、納得の表情で初日を終えた。

 英ミルトンキーンズ・ウォバーンGCで行われた19年大会に初出場ながら、日本女子42年ぶり2人目のメジャー初制覇を成し遂げた。世界中を沸かせた快挙から3年。日本人初のメジャー2勝目に注目が集まる今大会へ、渋野は開幕前日の記者会見で「やっぱり他の試合とは違う感情はあります。(3年前の)あの頃の初心に戻って楽しみたい気持ちもあるし、いろいろやってきたことを発揮したい思いもあります。(コース攻略へ)風と友達になることが一番重要」と意気込んでいた。

 日本勢は過去最多12人が出場。初メジャーの山下美夢有(加賀電子)が4バーディー、2ボギーの69で回り、2アンダーで暫定5位と好スタートを切った。

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