渋野日向子選手はショットもパッティングも打ち急がず、本当に調子がいい…諸見里しのぶさん


◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 第3日(6日、英国・ミュアフィールド・リンクス=6659ヤード、パー71)

 7位から出た2019年大会覇者の渋野日向子(サントリー)が6バーディー、1ボギーの66で回り、通算9アンダーで首位と5打差の2位に浮上した。男女を通じて日本人初のメジャー2勝目へ最終日に5打差逆転を狙う。日本ツアー通算9勝の諸見里しのぶさんが、強風の中でも躍動した渋野のプレーぶりを分析した。

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 渋野選手は、難しい状況を楽しみながら回っていたのが印象的でした。強風が吹き、通常通りアドレスを取るのも大変な中、ショットもパッティングも打ち急がず、リズム、テンポが良く、本当に調子がいいなという印象です。体幹がブレず、フィニッシュまでしっかりと振り抜くことができ、素晴らしかったです。

 7月のエビアン選手権と比べ、本人の中で「重心を下げすぎないように意識している」というコメントも見受けられ、上体の力感がとても良く、自然体で構えられていると思います。テイクバックの始動がスムーズになり、安定したストロークができていると感じました。その重心の意識がスイングにも好影響を及ぼしているように見えます。

 渋野選手が目標にしている理想のスイングに、近づいてきているのではないかと感じました。最終日は5打差。コース状況、天候も難しく、十分に狙える位置にいます。メジャーを意識した中、新しいチャレンジになるかと思います。(女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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