岩井千怜、初Vから2週連続へ1差発進 史上3人目快挙へ平常心


6番をパーセーブし笑顔を見せる岩井千怜。初日5アンダー4位と好調をキープ(カメラ・今西 淳)

6番をパーセーブし笑顔を見せる岩井千怜。初日5アンダー4位と好調をキープ(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ▽CATレディース 第1日(19日、神奈川・大箱根CC=6638ヤード、パー72)

 前週のNEC軽井沢72でツアー初優勝を飾ったルーキーの岩井千怜(ちさと、20)=ホンダ=が6バーディー、1ボギーの5アンダー、67で首位と1打差の4位と好発進した。史上3人目の初優勝からの2週連続Vの快挙へ、突き進む。通算4勝の若林舞衣子(34)=ヨネックス=ら3人が6アンダーで首位。稲見萌寧(23)=Rakuten=が4位につけた。

 岩井千は原英莉花らとの注目組で多くの観客に見守られ、プレーした。「先週おめでとうという声は結構掛けていただきました。ありがとうございまーすという感じです」。双子では初のツアー優勝を飾り、ラウンド中もトレードマークの笑顔で明るく回った。

 1番で3メートル、5番で6メートルと快調に2バーディー。後半の10番でボギーが来たが「ゆっくりコツコツやろう」と焦りはなかった。12、13番の連続バーディーからグイグイ調子を上げ、6バーディーを量産。「長いパットが入ってくれた」と満足げに語った。

 前週は涙の初Vで双子の姉・明愛(あきえ)ら家族と喜び合った。1988年のツアー制施行後では西田智慧子(90年)、表純子(05年)に続く3人目の初優勝から2週連続Vに向け「(過去2人だけは)本当ですか。やっぱり怖がらずに攻める場面は攻めて、パットも打ちたいところに打てているので、このスコアが出せている」と平常心を強調した。

 18日の前日会見で、17歳・馬場咲希の全米女子アマ優勝に触れ「私の優勝がちょっと薄れちゃったかな」と苦笑していた。17年ぶり記録のチャンスが到来し、再びゴルフ界の話題をさらう。

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