◆男子プロゴルフツアー フジサンケイクラシック プロアマ日(31日、山梨・富士桜CC=7541ヤード、パー71)
前週のSansan・KBCオーガスタで初優勝を飾った、飛ばし屋ルーキーの河本力(フリー)が、プロアマ戦などで最終調整した。
当初は、この大会のマンデー予選会に出場する予定だったが初優勝で急遽、この日のプロアマ戦にお声がかかったという。「呼んでもらえてうれしいです。ゲストの方々からも『おめでとう』と言ってもらいました」。レギュラーツアーでは、自身3度目となるプロアマ戦は終始、にこやかにこなした。
28日に国内ツアーの日本人では、歴代4組目の男女きょうだい優勝を成し遂げた後、福岡県内の会場から都内の自宅に帰宅したのが午後10時半過ぎ。翌朝に日本女子オープン予選を控えていた、国内女子ツアー1勝の姉・結(24)は「起きて待っていてくれた」そうで「おめでとう」とハグを交わしたという。
29日は姉の24歳の誕生日だった。「家族が一番大事なので」とサプライズで姉の友人経由で手紙を送ったという。「河本結の弟」から「河本力の姉」と言われるようにするのが、海外メジャー優勝と並ぶ究極の目標の1つだという。「2勝しても、3勝しても結の弟と呼ばれるので。海外メジャーで優勝しないと、変えられないのでは」と豪快に笑った。
29日は契約メーカーの都内本社にあいさつ回り。30日に今大会のコース入り。練習場でツアー通算17勝で同じメーカー契約の先輩・石川遼から祝福を受け、固い握手を交わしたという。「石川先輩から『ここからがスタートだから』と良いお言葉を頂いた。浮かれずに気を引き締めて頑張りたい。今週は確実に予選通過を目標にしていきたいです」と183センチ、86キロの和製大砲は謙虚に足元を見つめた。ツアートップの323・75ヤードの平均飛距離を武器に、ツアー屈指の長さを誇るモンスターコースと向き合う。
予選2日間は通算4勝の稲森佑貴(国際スポーツ振興協会)、ツアー通算2勝の堀川未来夢(Wave Energy)と同組。1日の第1ラウンドは、午前7時50分に10番からスタートする。賞金総額1億1000万円、優勝賞金2200万円。120選手が参加して、一日上限5000人の有観客で行われる。