◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第2日(3日、千葉・ゴルフ5Cオークビレッヂ=6465ヤード、パー72)
首位スタートの勝みなみ(明治安田生命)は1バーディー、ボギーなしの71で回り、通算10アンダーで首位をキープした。勝が持つツアー史上最年少優勝記録(15歳293日)更新という野望を持つ「天才少女」須藤弥勒(11)=ゴルフ5=がナマ観戦。「勝さんは素晴らしい選手と改めて知りました。だからこそ勝さんの記録を抜きたいです」と改めて大きな目標を明かした。
ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制して「天才少女」と呼ばれる弥勒は、日本女子ツアーの「顔」のひとりの勝のプレーに見入った。初日は9バーディーを量産し、大会コース新記録の63をマーク。この日は1バーディーのボギーなしの手堅いゴルフで、がっちりと首位をキープした。
「ボギーなしは自分ですごく評価したい。バーディーが来なかったらボギーが先行してしまうけど耐えられた。成長を感じた一日でした」と勝は納得の表情で振り返った。身上の攻めのゴルフに加え、この日は守りのゴルフも光った24歳に11歳は大興奮。10番では応援していた弥勒に笑顔で手を振る余裕も見せた。弥勒は「勝さんは飛ぶし、パットもうまい。強くて明るくて格好いい」と満面の笑みで話した。
11歳のアマながら12社・団体のスポンサーを持ち、ゴルフ5とは所属契約を結ぶ。最終日(4日)には18番ゲストリポーターを務める弥勒は、この日は志願して勝のプレーを追った。勝が14年のKKT杯バンテリンレディスで達成した15歳293日のツアー史上最年少優勝記録更新という野望を持つ。「勝さんは素晴らしい選手と実感しました。だからこそ勝さんの記録を更新したいです」と目を輝かせて話した。
現在11歳の弥勒が勝の記録を更新するリミットは2027年5月24日。「あと5年近くもあるので、チャンスはあると思います!」と野望実現に向けて改めて意欲を示した。勝らの最終組がホールアウトした後、弥勒は近隣のゴルフ練習場に向かい、約3時間、ボールを打ち続けた。