川岸史果、9アンダー首位浮上 5キロ減量で5年ぶり&メジャー初Vつかむ


9番ホール、川岸史果はティーショットを放つ(カメラ・岩田 大補)

9番ホール、川岸史果はティーショットを放つ(カメラ・岩田 大補)

◆女子プロゴルフツアー ▽今季メジャー第2戦 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 第2日(9日、京都・城陽CC=6555ヤード、パー72)

 6位から出たツアー1勝の川岸史果(27)=加賀電子=が5バーディー、ボギーなしの67で通算9アンダー首位に浮上した。17年に初優勝も、18年以降はシード落ちと低迷。だが、ここ2年で5キロ減量に成功し、体の疲れが減るなど効果抜群。復活のきっかけをつかんだ飛ばし屋が5年ぶり優勝とメジャー初Vをつかむ。山下美夢有(みゆう、21)=加賀電子=らも首位に並んだ。

 5年前に賞金ランク7位と活躍した川岸が復活のノロシを上げた。16番から3連続バーディー締めで67。18年開幕戦のダイキンオーキッドレディス初日以来の首位に浮上した。高低差のある難コースに「練習ラウンドでは全然距離感が合っていなかったのに」と驚いた様子を見せた。

 18年以降はティーショットに悩み、昨季までフェアウェーキープ率は50%以下。飛距離の有利さを生かせず、シード権喪失と我慢の時期を過ごした。今季はトップ10が1回でポイントランク67位と正念場を迎える。

 減量効果が実を結び、光が差した。ここ2年で体重を5キロ絞り、見た目も変わった。オフは所属先である加賀電子・塚本勲会長の自宅にあるジムに通い、週2回トレーニング。栄養士の指導を受け、体重、体脂肪、食事を毎日報告し、データ管理を行った。「連戦でも今年はバテない。今までは5キロの重りを背負ってプレーしていたようなもので、疲れが減った」と、軽快な動きで大舞台をにぎわせる。

 男子ツアー通算6勝の父・良兼(55)はシニアツアー(コマツ・オープン)に参戦中。8日に家族のLINEで「オレは(初日77で)ダメだったからお前は頑張れ」と激励された。「土曜日が終わって、いい位置にいたい」と史果。父が果たせなかったメジャー優勝をつかむ。(岩原 正幸)

 ◆川岸 史果(かわぎし・ふみか)1994年10月13日、横浜市生まれ。27歳。10歳からゴルフを始める。日大高では11年全国高校選手権優勝。16年のプロテストに4度目で合格し、ツアー本格参戦1年目の17年マンシングウェア東海クラシックで初優勝。同年賞金ランク7位。19年に下部ツアー1勝。平均飛距離は約250ヤード。166センチ。家族は両親、姉。

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