大槻智春がプレーオフで石川遼を下す、2打目を直接入れる劇的イーグルでツアー2勝目


プレーオフの末に石川遼を破り、19アンダーでツアー2勝目を飾った大槻智春(中央)は優勝カップを手にANAのCAさんと記念撮影(カメラ・泉 貫太)

プレーオフの末に石川遼を破り、19アンダーでツアー2勝目を飾った大槻智春(中央)は優勝カップを手にANAのCAさんと記念撮影(カメラ・泉 貫太)

◆男子プロゴルフツアー ANAオープン 最終日(18日、北海道・札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72)

 強い雨が降るタフなコンディションの中、最終ラウンドが行われ、5打差3位から出た大槻智春が通算19アンダーで並んだ石川遼とのプレーオフ(PO)を1ホール目で制し、19年5月の関西オープン以来となるツアー2勝目を飾った。最後はパー4の第2打を直接カップに入れる劇的イーグルで決着した。

 POは18番パー4で行われた。第1打は石川が3ウッド、大槻がドライバーでともにフェアウェーに運んだ。迎えた第2打。まず、石川が8アイアンでピン奥約3メートルに落とし、バックスピンで戻して左手前約3メートルの好位置につけた。続く大槻の第2打はアイアンを振り切ると、ピン右奥約2メートルに落ち、球はバックスピンで戻り、そのまま転がってカップに吸い込まれた。

 グリーン周りは「オー!」という大歓声に包まれ、大槻はキャディー、石川と驚いた表情でハイタッチ。石川も驚き、笑うしかない様子だった。大槻はグリーンに到着すると、再び拍手が起こり、バンザイで喜んだ。堀川未来夢、星野陸也ら後輩プロがグリーン周りに駆けつけ、祝福に笑顔を見せていた。

 大槻は6バーディー、ボギーなしの66をマーク。2位の石川は6打差5位から8バーディー、1ボギーの65をたたき出し、POに進出していた。初日から首位を走った池田勇太が72と伸ばせず、18アンダーで1打差2位。久常涼と時松隆光が16アンダーで4位。木村太一と第3ラウンドでアルバトロスがあったJ・デロスサントス(フィリピン)が15アンダーで6位に入った。

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