馬場咲希「うれしすぎる」同学年の仲良し3人で国体団体V 大雨でも「何とか耐えられた」個人戦は4位


団体優勝した東京都代表の(左から)茶木詩央、馬場咲希、上田澪空

団体優勝した東京都代表の(左から)茶木詩央、馬場咲希、上田澪空

◆女子ゴルフ 栃木国体 最終日(7日、塩原CC)

 東京都代表で初出場した馬場咲希(17)=代々木高2年=が72にまとめ、男女通じて初となる東京女子チームの団体戦優勝に貢献した。ショットが曲がり、大雨の悪条件に苦しんだ中、3バーディー、3ボギーで通算2アンダーで個人戦はチーム最高の4位タイ。同学年の仲良し3人でつかんだタイトルに「うれしすぎる」と声を弾ませ、次週からの国内ツアー初の連戦へ弾みをつけた。

 全国からトップアマが集う国体の舞台でも、馬場は世界レベルのプレーを披露した。ショットが右に曲がるスライスが出てしまった上、グリーンには水が浮き、距離感がつかみづらい悪条件。それでも、後半の8番パー5で第3打を1メートルに運ぶバーディーでスコアをイーブンにまとめ、「気持ちの整理がつかず、バタバタ落ちてしまうのではと思ったけど、何とか耐えられた」と冷静に、根気強く戦った。

 序盤にボギーが先行したものの、13番パー5で3ウッドの第2打をグリーン手前に運ぶと、ピンそばに寄せてバーディー。15番は8メートルのバーディーパットを沈め、大雨の中でもオーバーパーを打たない粘りを発揮した。

 8月に全米女子アマ優勝、前週は日本女子オープン11位でローアマ獲得に加え、初の国体で団体戦のタイトルが加わった。東京の茶木詩央(共立女二高2年)が69をマークし、3人の合計で初日4位から逆転。アマ日本代表の上田澪空(みく、同)とともに小学2、3年からの友人たちと頂点に立った馬場は「3人同学年で昔から一緒にやっていた。優勝したと聞き、うれしすぎました」と満面の笑みを浮かべた。

 前夜はチームでの夕食時に「3打差ならみんなでいいスコア出せば優勝できるね」と誓い合った。「結果6打差をつけて優勝できたので、そこはチーム力かな」と胸を張った。次週、富士通レディース(14日)からの自身初ツアー2連戦へ「しっかり(状況に)対応して、全力で楽しもうと思う」と明るい表情で語った。(岩原 正幸)

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