バースデーウィーク・内田ことこが24Hノーボギーで暫定3位、ルーキー4人目初Vへ「自分でいい週にできれば」


第2Rの最終9番、第2打を放つ内田ことこ(カメラ・竜田 卓)

第2Rの最終9番、第2打を放つ内田ことこ(カメラ・竜田 卓)

◆女子プロゴルフツアー ▽スタンレーレディスホンダ 第2日(8日、静岡・東名CC=6570ヤード、パー72)

 降雨で順延された第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われた。昨年6月のプロテストに合格したルーキー・内田ことこが第1Rの6ホールと第2Rの計24ホールをノーボギーで回る安定したプレーを見せ、通算7アンダーで2打差の暫定3位に浮上した。「ショットもそんなにブレる事なく、アプローチもうまくできたのでボギーがなかった」と満足そうに振り返った。

 レジェンドからの金言があった。ルーキーイヤーの今季は活躍度を示すメルセデス・ランクで59位。開幕3戦目の3月のTポイント×ENEOSで4位に入った時は「何も考えていなかった」と振り返るが、シーズンも終盤戦にさしかかり、目標とするMR50位以内のシード権獲得が、どうしても頭をちらついていた。「毎試合順位を考えながらやっていた時もあった。それで焦ってしまったり…」。自然とプレーが「安全に」と消極的になっていた。

 そんな中、2週前に出場したツアー、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(予選落ち)の時に、来場していた以前から指導を受けている国内男子ツアー通算48勝の中嶋常幸から「ロングホールのセカンドショットでもうちょっと攻めてみたら?」と助言を受けた。この日の第2Rは後半の3番、8番のパー5でドライバー、スプーンと持ち前の飛距離を生かしてグリーン近くまで運び、いずれもバーディーで伸ばした。第2Rは5バーディー、ボギーなしの67。「ロングに限らず、攻めて行くところとセンターでいいところをキャディーさんと相談しながらうまくできた」とうなずいた。

 大会開幕3日前の10月4日に20歳の誕生日を迎えた。祝杯などは「何もなかったですね」と淡々。「自分でいい週にできればいいな」と笑顔を見せた。今季ルーキーでは同じ昨年6月のプロテスト合格組の岩井千怜が8月に2連勝、9月には川崎春花、尾関彩美悠がツアー初優勝を挙げている。内田も「みんな頑張っているから、私も追いつけるように頑張りたい」。ルーキー4人目のツアー初優勝へ突き進む。

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