原英莉花、自己ベストタイ65暫定首位!師匠ジャンボ尾崎のゲキで今季初Vへ好発進


11番、ティーショットを放つ原英莉花 (カメラ・豊田 秀一)

11番、ティーショットを放つ原英莉花 (カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー ▽NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 第1日(20日、兵庫・マスターズGC=6585ヤード、パー72)

 原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)が8バーディー、1ボギーの65で回り、7アンダーでホールアウトした。ホールアウト時点では2位に1差で単独の暫定首位。今季はここまで2度の5位が最高成績で、昨年11月の大王製紙エリエールレディス以来の通算5勝目へ向けて好発進を決めた。

 原は出だしの12番ロングホールで2オンを狙ったセカンドショットが、グリーン前バンカー脇へ。そこから好アプローチで約4メートルに寄せて、最初のバーディーを奪った。13番も連続バーディーで勢いづくと、パー5の15番で今度は2オンに成功。2パットで沈めて、楽々バーディーとした。ショットが好調で16番は約3メートル、18番のセカンドはあわやチップインイーグルの好ショットで約1・5メートルに。パットも決めきり、前半だけで5バーディーと伸ばした。

 後半も3、5、6番でバーディー奪取。8番をボギーでスコアを1つ落としたが、パー72の自己ベストタイ65(パー71は64)をマークした。原は「終始、ティーショットが安定していた。しっかり寄せられて、パットも決められて流れに乗れた」と手応えを明かした。

 初日好スコアの要因をパッティングに求めた。これまでのピン型から、前日に急きょマレット型に変更。「ピン型の時はグリップが余るなと思っていた。エースのパターを抜く勇気がなかったけど、イメージを変えた。マレット型というかツノ型にして、グリップも太めにして出玉が安定した。久しぶりに迷いなく打てた」と笑顔を見せた。

 今季はまだ優勝がなく、先週の富士通レディース終了時のメルセデスランキングは41位。上位35人に与えられるTOTOジャパンクラシックの出場権を逃した。原は「残念ですね」と正直な思いを吐露。だが、前をむき直して「1試合減ってしまったので、2試合減らないようにしたい。優勝してリコーへ行きたい」。ツアー優勝者に出場権のある、今季最終戦のJLPGAツアー選手権リコー杯を力強く見据えた。

 日本女子オープン後に1週間空けた際は、師匠・尾崎将司のもとで練習にも取り組んだ。師匠からは「いつになったら5アンダーを2日(連続で)出すのか」とハッパをかけられたと告白。原は「今年中に見せてくれよ、と言われたので頑張ります」と気合十分。好機を迎えた今週こそ、頂点に立つ。

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