◆男子プロゴルフツアー 平和PGM選手権 第3日(29日、茨城・PGM石岡GC=7039ヤード、パー70)
ウエーティング枠から繰り上がり出場で11位で出た岩﨑亜久竜(あぐり)=フリー=が8バーディー、1ボギーでベストスコア63をマークし、通算13アンダーで2打差3位に浮上した。
前半は6メートル前後のパットを沈めて伸ばし、後半は得意のショットで稼いだ。6番でアドレスで肩が左に向いていることに気づいた。「ショットが左右にぶれていた。それを修正したらそこから安定した。調子がだんだんよくなってきている」と振り返った。
今季は前年度の最終予選会ランキング9位の資格でツアーを戦っており、今大会は欠場者が出た場合に出場できるウェーティング枠だった。開幕前日の26日午後に、滑り込みでの出場が決まった。「ギリギリで出られたのでよかった。出られなかったら仕方がない。コースに来たら練習できるので」と前向きだ。
日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、開幕前の練習ラウンドをマスターズ覇者の松山英樹と回る機会に恵まれた。「もっと練習を頑張らないといけないという気持ちになって、練習意欲が増した。ティーショットの精度もすごかったし、グリーン回りは松山選手に限らずみんなうまかった」。翌週からアプローチ練習に割く時間を増やした。「いつもならボギー」という、この日の2番でのバンカー超えの40ヤードのアプローチを1メートル半につけてパーをセーブした。
今季トップ10に7度入り、未勝利ながら賞金ランキングは9位につけている。9月のパナソニックオープンはアマチュアの蝉川泰果に1打届かず2位に終わった。「勝ちたい」という思いは日に日に増すばかりだ。
最終戦の日本シリーズJTカップ(12月1~4日)は賞金ランクで出場決定的だが、今季のツアー優勝者として東京よみうりCCに乗り込みたいという気持ちは強い。「めちゃくちゃ勝って行きたいです。一打一打に集中して、バーディーを積み重ねていけたら」と気合いを入れた。