◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第2日(18日、愛媛・エリエールGC=6575ヤード、パー71)
2000年生まれの“ミレニアム世代”で、ツアー未勝利の安田祐香(21)=NEC=が3バーディー、2ボギーの70と粘り、通算3アンダーで27位をキープした。活躍度を示すメルセデス・ランク(MR)54位から初のシード獲得を狙う。鈴木愛(28)=セールスフォース=が65と伸ばし11アンダーで単独首位。ツアー14勝の有村智恵(34)=フリー=は53位で予選落ちし、シードを逃した。
来季の“職場”を巡る一戦。予選落ちなら初シードの可能性が消滅する中、安田が食らいついた。最終9番パー5で残り115ヤードから第3打をピンそば2メートルにつけ、バーディー締め。70で19年のプロ転向後、この大会では初の予選通過で望みをつないだ。「もっと上にいかないといけないので、最低限のことはしようと思った」と淡々と語った。
ツアー本格参戦2季目は夏場に体調を崩し、体重が約2キロ減ったが、回復すると勝負の終盤戦までしっかり維持している。ツアー出場がなかった2週前もトレーニングを欠かさず、ラウンド中は母・美香さんが「食べやすいように」と一口サイズに握ったシャケおにぎりで補食。後半の粘り強さにつなげ「こうすればいいと分かってきて、成長できている」とうなずいた。
MR54位から、逆転で同50位以内のシード獲得には、今大会の単独17位以上が最低条件。「ホッとしたけど、明日が大事」と表情を引き締めた。(宮下 京香)