星野陸也「賞金王は取られたけど、優勝は譲らない」メジャー初制覇へ闘志…1日から日本シリーズJTカップ


練習ラウンドでティーショットを放つ星野陸也(カメラ・今西 淳)

練習ラウンドでティーショットを放つ星野陸也(カメラ・今西 淳)

◆報知新聞社主催 国内男子プロゴルフツアー 今季最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 練習日(29日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 男子プロゴルフツアーの最終戦、日本シリーズJTカップが12月1日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で行われる。5年連続5度目出場の星野陸也(26)=興和=は29日、賞金王の比嘉一貴(27)=フリー=とともに9ホールの練習ラウンドで調整した。賞金ランク2位で、前週で逆転の可能性がなくなったが「賞金王は取られたけど、優勝は譲らない」とメジャー初制覇へ闘志を燃やした。

 星野は名物ホールの18番パー3で、グリーン周りからのアプローチを入念に練習した。1学年上の比嘉とともに、コースチェックを終えて引き揚げると「賞金王と回らせてもらった。朝会って『おめでとうございます』って」と笑顔。「(比嘉は)低い球を操り、打ち方がイメージしやすく参考になる。全部がうまい。さすが賞金王(笑い)」とたたえた。

 前週のカシオワールドオープン(8位)で星野が優勝を逃し、賞金王争いが6季ぶりに最終戦を待たずに決着した。それでも“ツアーの灯”を消すつもりはない。「もうそこ(賞金王の可能性)はなくなって、吹っ切れたみたいなのはある。優勝して今年一年をいい形で終えられたら」と心境を語った。

 今季は自身の1勝に対し、比嘉は4勝。「本当にすごい。(2週前に比嘉が制した)ダンロップフェニックスで一気に離された。自分も2勝、3勝としたかったが…」。今季は前半、世界ランクのポイントを稼ぐため、米ツアー、アジア、国内を転戦した。「大きな経験をした。いいことも悪いことも」。途中、調子が上がらず苦しい時期を経験。「アップダウンもあったけど、これからにしっかり生かすことが大事」と前を向いた。

 秋に入り、地元・茨城の大会で1年5か月ぶりの涙の優勝を飾り、ショットは好調だ。今大会は5度目の出場で、トップ10が3度も昨年の6位が最高だけに「去年も優勝を逃しているので、最終戦で優勝したい。賞金王は取られたけど、優勝は譲らないように」と言葉に力を込めた。

 難関18番は“ボギーは許容範囲内”のプランも明かし「17番までに2打差は欲しい。差を広げた状態で、最終ホールに優勝を狙えれば」と青写真を描く。まずは初日(12月1日)同組のライバルとの対決から勢いをつける。(岩原 正幸)

最新のカテゴリー記事