蝉川泰果「早く海外に行きたい」プロ転向飛躍の1年終え、来季へ向け挑戦を宣言


18番、バーディパットを決めて笑顔をみせた蝉川泰果(カメラ・小泉 洋樹)

18番、バーディパットを決めて笑顔をみせた蝉川泰果(カメラ・小泉 洋樹)

◆報知新聞社主催 国内男子プロゴルフツアー 今季最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 最終日(4日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 10月にプロ転向した蝉川泰果(たいが、21)=東北福祉大4年=は、66の8アンダーで8位に浮上し、飛躍のシーズンを締めた。

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 蝉川が観衆を大いに沸かせてフィニッシュした。17番パー5で、2オンから5メートルを沈めてイーグル。最難関の18番は13メートルのスライスラインを読み切り、この日わずか2人のバーディー奪取で締めた。「途中までうまくいかず苦しいなと。最後に良かった」。最終日はスコアを4つ伸ばし、8位で期待に応えた。

 パナソニックオープンで73年のツアー制施行後、史上6人目のアマチュア優勝。メジャーの日本オープンではアマで95年ぶり2人目の優勝を果たし、アマでは初のツアーV2を達成し、10月末にプロ転向表明した。プロとしての4戦は未勝利に終わったが、「QT(予選会)に照準を向けていたので、勝てて日本シリーズに出られ、一気に飛躍した年になったと思う」と充実の表情を見せた。

 一夜明けた5日は日本ゴルフツアー機構(JGTO)の年間表彰式に出席。その後は、11日の日立3ツアーズ選手権出場で飛躍の2022年を締めくくる。来期以降の米ツアー(PGA)への本格挑戦には「本当に早くに海外へ行きたい」と改めて宣言。今大会で明確になったというスピン量のコントロールなど今後の課題を挙げつつ「アイアンとかショートゲームのスキルをもっともっと磨いていけば、もっと上へいけるんじゃないかと思う」と蝉川。来年はうさぎ年。さらにピョンと跳びはねる。(宮崎 尚行)

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