米女子プロゴルフツアーのHSBC女子世界選手権は2日から4日間、シンガポール・セントーサGCで行われる。今季2戦目となる、大会3度目出場の渋野日向子(24)=サントリー=は1日、会場で最終調整した。日本勢は昨季、国内で5勝を挙げた西郷真央(21)=島津製作所=ら総勢5人が出場。昨年の全メジャー優勝者らが集結した、世界屈指の大会は72ホール予選落ちなしで争われる。
前夜(2月28日)に降った大雨の影響で、この日のプロアマ戦は中止となった。渋野は約2時間、オフから取り組んでいる新スイングを反復練習した。「いろいろ考えながらやっている。試合でできないと意味がないので、頑張らないと」と引き締まった表情で話した。
過去2回の出場は67位(21年)、47位(22年)と振るわなかったが、昨年は米ツアーメンバーとして、初の出場となった思い出の舞台でもある。「(コースが)めっちゃきれい」と感激しつつ、「雨降ってグリーンが止まりやすい。ラフは長めなので、コントロールしないと。食われるので、なるべく入れないように」と警戒した。
前週の今季初戦となったホンダLPGA(タイ)は27位。オフに、かつて師事した青木翔コーチ(39)とともに取り組んだスイングを体に染みこませようと懸命だ。「まだ1ショットごとに変わる」と内容には満足していない。今大会前はシンガポール名物のチリクラブを食べたそうで、「4日間いいプレーができるように。スイングも、しっかりできるように」と力を込めた。
今季初戦を迎える西郷は「上位選手しかいない大会に参加できてうれしい。自分のプレーに集中し、しっかり頑張る」と意気込んだ。昨年優勝した同週の日本ツアー開幕戦を欠場。日本女子プロゴルフ協会に罰金100万円を科されながらも米ツアーを選んだ。「将来的に海外で戦いたいという思いがすごく強いので決断した」と理由を語った。
◆畑岡奈紗、雨で状態変化
今週は大雨に見舞われ「過去3回も、ここまでの雨はなかった。コース状態もガラッと変わる」と分析した。前週は23位に終わり「パッティングを決めることができなかったので、前日の中断中も練習した」という。昨年は11位とトップ10まであと一歩に迫った。「毎年楽しんでいるコース。難易度の高いイメージはあるけど、しっかり戦えるように」とツアー7勝目を目指す。