◆米女子ゴルフ オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権 最終日(1日、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=6310ヤード、パー72)
昨年の全米女子アマ選手権覇者・馬場咲希(東京・代々木高)は14位で出て、6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算2アンダーの5位で終えた。
荒木優奈(宮崎・日章学園高)は73で1オーバーの9位、六車日那乃(日本ウェルネススポーツ大)は77で5オーバーの22位となった。
世界アマランク1位のローズ・チャンは76とスコアを落としたが、通算9アンダーで並んだジェニー・ベ(ともに米国)とのプレーオフを制し、初優勝を飾った。
10番から出た馬場は復調したショットを軸に前半に4バーディーを奪った。後半の3番でボギー、4番でダブルボギーとした後、競技は悪天候により3時間以上中断した。再開後、6番でボギーも、7、8番で連続バーディーを奪い、70で2アンダーの5位に順位を上げて終えた。
馬場は「前半はいいリズムでラウンドできた。後半は耐えられず、前半の貯金を使い果たし、結構ショックだった。でも、せっかくオーガスタでプレーできているので、最後まであきらめずに頑張ろうと思い、最後に2つがバーディーがきて良かった」と振り返った。アーメンコーナーと呼ばれる11~13番で2バーディーを奪い、「インコースは結構、マスターズ(のテレビ中継)で見ていたので景色を覚えていた。チャンスについて、入ってうれしかった」と笑顔を見せた。名門コースを存分に楽しみ、「芝もすごくきれいで、コースも広々としていて最高」と声を弾ませた。リーダーボードにも自身の名前が表示され、「馬場いる、馬場いるって思って、もっと伸ばしたいと思った」と心境を語った。
実は後半の3番(ボギー)、4番(ダボ)直後に見舞われた中断中は「(ショックを受けて落ち込み)ああってなったまま寝ました(笑い)」と、約2時間、キャディー控え室で座ったまま爆睡したことを明かした。その後、1ボギーも終盤の7、8番でバーディーを取り返し、「自分的には(寝て)良かった」と笑った。
この日は6バーディーを奪い、3月29、30日の予選ラウンドで苦しんだショットの状態が改善した。「ティーショットに対して不安があったので基本の練習から。ドライバーをとにかく振ることを意識した。おなかがちぎれるくらい上半身を回す感じでやって、うまくいった」と分析した。
今大会では「最後まであきらめないことの大切さを改めて感じた」と収穫を挙げた。アイアンショットでベタピンにつける場面も多く見られ「ここでラウンドできるのも、最後かもしれないので、思い切って(ピンを)狙った」と攻めのゴルフを展開した。次戦はメジャーのシェブロン選手権(20日開幕、テキサス州)。「2週間空くので、今のショットの調子を改善して、シェブロンに向けて調整したい」と前向きに話した。