◆男子プロゴルフツアー開幕戦▽東建ホームメイトカップ 最終日(2日、三重・東建多度CC名古屋=7062ヤード、パー71)
2打差4位で出た2018、19年賞金王の今平周吾(ダイヤゴルフ)が8バーディー、ボギーなしで、この日のベストスコア63をマークし、通算20アンダーとし、逆転で開幕戦を制した。昨年5月のゴルフパートナー・プロアマ以来となる通算8勝目。「初戦で優勝できたので、最高の滑り出し」と笑みを漏らした。
右手でガッツポーズを作った。最終組の2つ前で回っていた今平は、最終18番で2メートルのバーディーパットを沈めて勝負を決した。「決めれば優勝の確率が確実になる。決めたいと思った」。後半6バーディーの大まくり。2位に2打差をつける見事な逆転劇だった。
9番で2メートルを決めて、この日2つ目のバーディーを奪った。「今日は打てていなかったのが、9番でいいタッチで入ってくれた。その感触が残ったままバックナインに行けた」。13番パー3でリーダーボードを見た。トップとの差は2打あった。「自分が伸ばさないと追いつかない。1ホール1ホール行こう」とスイッチを入れた。
オフには地元の埼玉を拠点にトレーニングに取り組んだ。中学の頃に練習に取り入れていた、展望台の階段ダッシュで原点回帰した。「初心を忘れずです。200段近くを10往復。ほぼ毎日」。体の状態は良好に仕上がり、新しいシーズンを迎えた。「マシンでやると、筋肉が硬い感じになる。僕は感覚派。バネのある強さが階段ダッシュだと得られる」と話した。
17年から6シーズン連続となる優勝を、開幕戦で飾った。「3勝したい。次の試合も優勝を目指したい。調子も上がってきたので、また賞金王を取れるように頑張りたい」。スタートダッシュから、キング奪還へ加速する。