◆男子プロゴルフツアー開幕戦▽東建ホームメイトカップ 最終日(2日、三重・東建多度CC名古屋=7062ヤード、パー71)
首位で出た石川遼(カシオ)は5バーディー、2ボギーの68で、通算17アンダー。優勝した今平周吾(ダイヤゴルフ)に3打差の3位だった。「すごく全体的にはいい方向にいっている。ただ、今週優勝するために必要なことを出来なかったという感じ」と振り返った。
1番で5メートル、2番で1メートル強を沈めて連続バーディー発進。スタートで流れを引き寄せたように見えたが、グリーン上で苦戦が続いた。「パッティングのタッチが4日間ずっと合わなくて、非常に苦労した。今までの優勝争いの中で、グリーンのタッチが合っていないのに優勝争いをするというのは基本ない」と語り、「上り(のパット)が打てども打てども届かなかった」と続けた。
8番ではスーパーパーセーブでギャラリーを沸かせた。第1打のドライバーショットは右へすっぽ抜け、ロープ外へ。グリーン方向を、木の枝が邪魔をした。3番ユーティリティーを短く握り、20ヤードほどスライスをかけ、花道まで運んだ。「あそこのパーは大きかった。本当にラッキー。運があるなと思ったが、その運を生かせなかった」。
昨年まで2年連続予選落ちを喫していた大会で、優勝争いに加わった。「開幕戦からいい経験をさせてもらった。いい内容でいいプレーができれば、こういった緊張感、楽しさがついてくる。すごくやりがいを感じる」と話した。次戦は13日開幕の関西オープン。「日に日に同じ感じでできているので、その中で一つ一つの精度を高めていく練習をしていく」。変わらずコツコツと、やるべきことを積み上げていく。