マスターズ第2Rは2度の中断を挟んで日没順延 松山英樹は9番プレー中で9打差暫定18位 比嘉一貴は予選カット上の56位


◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 マスターズ 第2日(7日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7545ヤード、パー72)

 【オーガスタ(米ジョージア州)7日=岩原正幸】「雷雲接近」のため2度目の中断があり、日没順延となった。局地的に風と雨が強まり、17番ホールのティーグラウンド左では、3本の松の巨木が折れて倒れる珍しいアクシデントも起きた。

 10年連続12度目の出場の松山英樹(LEXUS)は、9番グリーン上でタップインのパーパットから再開する。6打差26位で出て8番まで2バーディーで回り、通算3アンダー。首位と9打差の暫定18位につけ、8日は27ホールの長丁場となりそうだ。

 分厚い雲が垂れ込める中、任成宰(韓国)、キャメロン・スミス(オーストラリア)とともに最終組でティーオフ。1番はドライバーでフェアウェー右へ。第2打はピン左12Mへ運んだ。バーディーパットは惜しくもショートし、パーで滑り出した。

 2番パー5は、グリーン右手前のバンカーからの3打目をピン左2・4Mへ。バーディーパットを慎重に沈めた。3番パー3は、アイアンでティーショットをフェアウェー右へ。アイアンでの第2打をピン右下8Mにつけ、1・2Mのパーパットを沈めた。

 4番パー3は、アイアンでの第1打をグリーン右へ外す。残り17ヤードからの2打目をベタピンに寄せて“お先のパーセーブ”。5番はドライバーでフェアウェー中央へ。アイアンでの2打目はピン上14Mへ。バーディーパットは惜しくもカップ右に外れてパー。

 6番パー3はアイアンでの第1打をピン右6Mへ。この直後に、雨脚が強くなって、雷雲接近による中断を告げるホーンが鳴った。選手たちは各ホールの近くの車の中で待機。約20分の中断を経て、プレー再開となった。松山のバーディーパットは惜しくもショートし、パーとなった。

 7番パー4は、ドライバーでフェアウェー中央をとらえた。アイアンでの第2打はピン左手前7Mへ。バーディーパットは、ショートしてパー。8番パー5は、ドライバーで300ヤード地点の右バンカーへ。ウェッジでの3打目をピン左上4Mにつけて伸ばした。

 9番パー4はドライバーショットが左の木に当たり、260ヤード地点のフェアウェーへ。アイアンでの第2打は強風に戻されてグリーン左手前。残り59ヤードからの3打目は、カップをかすめてピタリと寄せた。短いパーパットを打とうと歩いて近づくと、雷雲接近による2度目の中断を知らせるまさかのホーン。アジア人初のマスターズ王者は苦笑いを浮かべた。

 メジャー4勝で、サウジアラビア政府系ファンドが支援する高額賞金ツアー「LIV招待」を主戦場とするブルックス・ケプカ(米国)が1イーグル、3バーディーの67で回り、通算12アンダーの暫定首位に立った。大会5勝のタイガー・ウッズ(米国)は11番まで1バーディー、1ボギーで終えて2オーバーの50位につけている。

 昨季日本ツアーの賞金王・比嘉一貴は14番までを2バーディー、2ボギーで回り、通算4オーバーの56位につけている。15番パー5はピン左下11・5Mに2オンしており、残り4ホールで50位以内の予選通過に挑む。

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