富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日 通算2勝の20歳・岩井千怜は最終18番ボギーで1差2位惜敗に「この悔しさを次の試合に生かす」


2番、ティーショットを放つ岩井千怜(カメラ・渡辺 了文)

2番、ティーショットを放つ岩井千怜(カメラ・渡辺 了文)

◆女子プロゴルフツアー 報知新聞社特別協力 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日(9日、兵庫・花屋敷GCよかわC=6435ヤード、パー72)

 通算2勝の岩井千怜(ホンダ)は1打差2位スタートで6バーディー、2ボギーの68をマーク。最終18番パー4で痛恨のボギーを喫し、通算8アンダーで1打差2位と惜敗した。

 アイアンショットが好調で前半4つ伸ばして、一時は首位に立った。同じ最終日最終組の山下美夢有(加賀電子)と通算9アンダーの並んで迎えた最終18番パー4。第2打をバンカーに入れて痛恨のボギー。しぶとくパーをセーブした昨季の年間女王・山下に敗れた。「最後まで諦めずに、勝つという気持ちでやっていました。この悔しさを次の試合に生かすというか、つなげようという思いで今は切り替えています」と冷静に振り返った。

 一方で、1988年のツアー制施行後、史上6人目となる2年連続の年間女王を目指す山下の強さについては「強いというか、隙がないというか。(1打差で山下を追う最終日)スタート前は厳しい戦いになると思ってたので。隙のないゴルフを私も心がけよう、というふうに回っていて。でも、美夢有さんはちゃんと状況とか分かりつつ、狙うところは狙って、組み立てがすごいです」と脱帽だった。

 3月末に短大を卒業したばかりの20歳の新社会人は、今季自己最高の2位に「この位置で戦えるっていうのは、すごい楽しいことだと実感しました」とプロゴルファーとしてのやりがいを再認識していた。

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