妹・千怜は昨年2勝 初優勝の姉・明愛は「周りからは早く勝ってね、とずっと言われてきた。でも、全然嫌ではなかった」


18番、初優勝を決めて喜ぶ岩井明愛(カメラ・岩田 大補)

18番、初優勝を決めて喜ぶ岩井明愛(カメラ・岩田 大補)

◆女子プロゴルフツアー▽KKT杯バンテリンレディス 最終日(16日、熊本・熊本空港CC=6523ヤード、パー72)

 1打差2位からスタートした岩井ツインズの姉・明愛(あきえ、ホンダ)は2バーディー、2ボギーの72で回り、通算7アンダーとして最終日逆転で初優勝を飾った。首位で出た申ジエ(韓国)は74とスコアを落とし、6アンダーの2位に終わった。

 明愛は初優勝の瞬間、涙を流し、「ホッとしています。うれしい」と喜んだ。昨年8月に2週連続で優勝した妹・千怜(ちさと、ホンダ)に続き、1988年のツアー制施行後初となる双子でのツアー優勝となった。18番グリーンで待っていた妹に祝福された明愛は「千怜も優勝して私もできるかなと思っていたけど、こうして優勝して千怜が来てくれたというのは、信じられないというか本当にうれしい」と声を弾ませた。

 前半終了時には首位の申と3打差の2位。後半に申がスコアを3つ落として逆転した。「あきらめないという感じだった。ずっと勝つと思ってラウンドしていた」。1つ落として迎えた後半立ち上がりの10番で第2打を2メートルに運び、バーディー。「早めにバーディーを取らないと追いつけないと思っていたので、取れて大きかった」と振り返った。

 妹の千怜が先に2勝を挙げ、自身は追いかける立場となった。「焦り? そうですね。去年から思っていて、今年は勝ちたかったので前半戦から良いゴルフをしていたので、こうして良い流れで出来たのかな」と分析。双子で比較されることにも「あまり嫌になったことはない。千怜が2勝しているので周りからは早く勝ってね、とずっと言われてきた。でも、全然嫌ではなかった」と冷静に話した。最終18番パー5は果敢に2オンを狙うなど、最後まで攻めのゴルフを貫いた。

 今後に向けて「2勝、3勝と勝ちたいですし、皆さんが自分のプレーを見て楽しんでもらえるようなゴルフができるようになりたい」と、見据えていた。

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