宮里藍さん、上田桃子の初メジャー取りにエール「彼女は分かっている。しっかり準備をするだけ」


プロアマ戦で宮里藍さん(右)と和気あいあいのラウンドをした上田桃子(カメラ・今西 淳)

プロアマ戦で宮里藍さん(右)と和気あいあいのラウンドをした上田桃子(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ戦(3日、茨城GC西C=6780ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 元世界ランク1位で2017年に引退した宮里藍さんが、プロアマ戦に出場。親交の深い上田桃子(ZOZO)と同組で回った。今年3度目のラウンドだったという藍さんは「楽しかったです。(打球は)真っすぐ行きました」と笑顔を見せた。

 米ツアーを共に転戦した盟友のゴルフについて「安定感がありますし、年齢を重ねてすごく落ち着いてきたなっていうか、風格というか。どっしり感とか、ミスをしても焦らない感じだったりとか、彼女なりにすごく時間を重ねてきたんだなっていうのを、要所、要所で感じました」と感慨深げだった。

 上田は今大会が54度目の国内メジャー挑戦となる。プロ19年目でツアー通算16勝ながら、メジャー大会には縁がない。藍さんは「思いが強ければ勝てるかというとそうでもないですし。本当に自分がコントロールできるものとできないものをしっかり分ける必要性はあると思うので、結果とか優勝に対して。自分がコントロールできない部分に意識を向けても難しいですし。ただ、そこから得られるモチベーションは維持しつつ、試合が始まると自分のことだけにしっかり集中するっていう。メリハリがうまくできないと、私自身もその辺はすごく難しいところがいっぱいあったので」と自身の経験を重ねつつ、「彼女は分かっていると思いますし、それだけメジャーにも出ているので。しっかり準備をするだけだと思います」と上田にエールを送った。

 上田にとっては開幕前日の久々の藍さんとのラウンドが、メジャー制覇への刺激になった。「『スゲー』の連続でした。今年に入って3回しかラウンドしてないって言ってたり、引退して6年がたつっていう話をしてたんですけど、やっぱりアプローチ、パターのすごさは健在でしたし、ショットは現役中より飛んでいるんじゃないかな、と思うくらい飛んでいて。改めてすごいなと思いました。本当にいい勉強にもなりましたし、楽しかったです」と至福の5時間超を振り返った。

 いよいよ4日、今季最初のメジャーが幕を開ける。「不安材料はゼロじゃないですけど、体調も調子もそこそこ。100点より80点くらいの方がちょうどいいと思う。明日午前スタートなので、いいスタートが切れたらなと思います」と意気込んだ。

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