６番ティーショットを放つ吉田優利(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第１日（４日、茨城ＧＣ西Ｃ＝６７８０ヤード、パー７２、報知新聞社後援）
ツアー通算２勝の吉田優利（エプソン）が３バーディー、２ボギーの７１で回り、１アンダーで首位と１打差の２位と好発進した。
前半は１オーバー。後半開始の１０番で１０メートルのスライスラインのバーディーパットを決めると、流れをつかんだ。１５番のバーディー後、１６番パー４では第１打を左に曲げて林に入れ、第２打も木に当てながら、ここから粘りを見せボギーでおさめた。最終１８番でグリーンの手前ピンまで１２ヤードから５８度ウェッジでチップインバーディー。左手をポンと上げ、ギャラリーの大歓声に笑顔で応えた。
「本当に今日はいいゴルフをしていた。たぶん今年で一番いい、自分が納得できるゴルフができた。後半になって風が吹いて、グリーン以外にもケアしなければいけないところがたくさん出てきた。難しいセッティングになると分かっていたので、しっかり対策は取れていた」と満足そうに語った。
アマチュアで出場した１９年大会では、優勝した渋野日向子と最終日最終組を回り、４位と健闘した。「朝からこんなに気持ちが高ぶるというか、試合（の雰囲気）もコースも一番好きな大会でもある。本当に気持ちよくゴルフができるコースだと思う」と充実感をにじませた。
優勝スコアが３アンダーで、通算アンダーパーが２人しかいなかった昨年秋の日本女子オープンでも優勝争いの末、イーブンパーの３位となった。「難しいコースの方が好き。なんかいつも、ここ（サロンパスカップ）から調子が良くなるイメージで、シーズン通して戦っている」と強調。今季はトップ１０が２回で、メルセデス・ランクは１５位。今季初メジャーの舞台にも「頑張りたい気持ちはもちろんあるけど、逆に気負わずいつも通りやっていきたいと思っている」と平常心を貫く。
１日付けの世界ランク７４位でアマ時代の１９年以来の全米女子オープン（７月開催）の出場権を得た。「ランキングで行けるので。まずは今週に集中して、調子を上げて行きたい」と力を込めた。