◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(5日、茨城GC西C=6780ヤード、パー72、報知新聞社後援)
ツアー通算8勝の小祝さくら(25)=ニトリ=が、悲願のメジャー初優勝を射程にとらえた。首位と6打差42位からスタートして、持ち味のショットが好調で強風を切り裂いて5バーディー、1ボギーの68でこの日のベストスコアをマークした。通算イーブンパーでトップと4打差の2位に急浮上。1998年度生まれの“黄金世代”では、19年の渋野日向子に続く2人目の大会制覇に挑む。
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風が強まり、難易度の増した午後組で小祝がベストスコアをたたき出した。2番でグリーン奥のバンカーからの3打目を放り込んで鮮烈なバーディー。「もともとバンカーは好きなのですが、ここの砂は結構打ちやすい」と大喝采を浴びると勢いに乗った。
前日の第1ラウンドは、バーディーなしの4ボギーで42位と出遅れた。「(スイングの)テイクバックの時にイン(背面)側に入ってしまい、それでブレていた感じがあった。(ヘッドを)真っすぐ上げるのを意識してプレーした」と1日で修正。6番で左上3メートル、8番で右1・5メートルにつけて伸ばした。後半も12番で2メートルにつけてバーディー。14番では2メートルを冷静に沈めてパーセーブ。計24パットとグリーン上もさえ渡った。
今季は9戦で3位が2回も、4度の予選落ち。安定感が持ち味だった25歳は「ダメなときこそ、直した方がいいところに気付けるチャンス」と前を向く。難コースへの心得を問われ、「…ないですね」と周囲を笑わせる天然キャラぶりも健在だ。「今週は自信を持ってプレーをしようというのがテーマ」。メジャー初制覇へ、マイペースを貫く。(瀬川 楓花)