20歳桑木志帆、宮里藍さんから金言受けメンタル成長で自己最高3位


12番、ティーショットを放つ桑木志帆(カメラ・岩田 大補)

12番、ティーショットを放つ桑木志帆(カメラ・岩田 大補)

◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 最終日(20日、愛知・中京GC石野C、6573ヤード、パー71)

 桑木志帆(岡山御津CC)が5バーディー、2ボギーの68をマークし、通算9アンダーで、自己最高の3位に入った。「あっという間の4日間だった。今回は目の前の一打に集中していたので、上がってみたら60台で回れた感じ。結果があとからついてきた」と振り返った。第2R以外は60台でラウンドし大きく飛躍を遂げた。

 この日のバックナインは3バーディー、ボギーなしでフィニッシュした。パー5の16番は、3打目を3・5メートルにつけ狙ったとおりに奪取。前日の9番では、第2打が岩に2回当たり、池に入りそうなところを回避するミラクルショットもあった。“桑木ルート”と命名し「来年も使っていく(笑い)」とおどけて見せた。

 躍進の裏には、元世界ランク1位の宮里藍さんからのアドバイスがあった。開幕前の16日に次世代ゴルファートークセッションに参加し、宮里さんと交流した。「感情的になってしまうのでどうしたらいいか」と質問。プレー中にジャンプをすることや、ドリンクを飲むなど、感情を行動に変えることを教わった。助言をラウンド中に実践。ショートパットを外しても平常心で回ることを心がけた。

 今年に入り球筋をストレートフェードに変え、イメージ通りにいくショットが増えた。「まだ調整中な部分も多い」が元世界女王からの助言を受け、今大会ではメンタル面で大きく成長した。技術面がさらに成長すれば、初優勝を果たす日も近いはずだ。

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