◆男子プロゴルフツアー ゴルフパートナー・プロアマ 最終日(21日、茨城・取手国際GC東C=6804ヤード)
首位からスタートしたフィリピンのジュビック・パグンサン(フリー)が7バーディー、3ボギーの66で回り、通算23アンダーの大会記新録で今季初勝利、日本ツアー通算2勝目を挙げた。45歳のベテランは距離計算、バンカーならしなどすべてを自分で行うセルフプレーで圧勝した。蝉川泰果(フリー)と佐藤大平(クリヤマホールディングス)が2打差の2位だった。
今大会はプロ2人、アマチュア2人の組み合わせでプレーし、プロは通常のトーナメントと同じく72ホールのストロークプレーで競われた。アマのスクラッチ部門は第3日、最終日の2日間、プロと同じ条件で争い、青学大野球部出身の31歳、平野大樹さんが2日間通算1アンダーで2連覇を果たした。
ギャラリーが注目する中、パグンサン、蝉川と共に2日間連続で最終組でプレーしたアマの平野さんはプロに劣らない安定したゴルフを見せた。「連覇を意識してプレーしました。アマチュアの優勝者もプロと同じように優勝スピーチをさせていただき、とてもうれしいです」と笑顔を見せた。
平野さんは青学大時代は野球部に所属。侍ジャパンの4番打者としてWBC優勝に貢献した米大リーグのレッドソックス・吉田正尚外野手とチームメートで同じ外野手だった。東都リーグ1部の春季リーグから4番を任された吉田について「大学時代から化け物でしたね」と笑顔で語る。自身については「僕はスポーツ推薦ではなく、野球部に入って、4年間、選手寮に入って、一生懸命、練習しましたけど、公式戦には出場できませんでした」と爽やかな表情で話した。
昨年、平野さんは、ツアーの出場権を争う予選会に出場したが、1次で敗退。今年も1次予選から参戦する。「プロ野球選手になりたかったですけど、なれなかった。今、プロゴルファーを目指しています」ときっぱり話す。偉大な元チームメート吉田正尚と同じプロアスリートを目指す挑戦を続ける。