安森一貴、完全Vに王手「勝ち負けにこだわって、強い気持ちで」 ツアー400人目の優勝者誕生なるか


18番、首位でホールアウトする安森一貴(カメラ・岩田 大補)

18番、首位でホールアウトする安森一貴(カメラ・岩田 大補)

◆男子プロゴルフツアー ミズノオープン 第3日(27日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7461ヤード、パー72)

 単独首位で出たプロ5年目の安森一貴(オータニ広尾CC)が、3バーディー、1ボギーの70で回り、通算16アンダーで2位と2打差で単独トップを死守した。

 自身初の最終組でのプレーに、「昨日(26日)よりは緊張した。でも思ったほどではなく、(手が震えて)ティーを刺せるか不安だったけど、普通に刺せた」と笑顔で振り返った。前半の2番でバーディーを奪うと、9番は打球がカート道に2回跳ねて、隣の10番ホールのラフに飛んだが、「逆に、跳ねてブッシュ(低木など生い茂ったやぶのこと)を超えていたので今日一番のラッキーだった」とパーで切り抜けた。

 後半は、11番でボギーをたたいたが、これが今大会で2個目。13番でピン手前3メートルのバーディーパットを成功させ、流れを引き戻すと、15番では左奥10メートル弱の下りフックラインを沈めるこの日3つ目のバーディーで、70と粘った。「(29位だった昨年大会より)スイングの再現性は良くなった。思ったように動かせて、それがスイングの安定性につながっている」と初日から首位を譲らず、完全優勝に王手をかけた。

 通算3勝の金谷拓実(Yogibo)が2打差に迫るが、「まずは自分のプレーをしっかりしたい。勝ち負けにこだわって、強い気持ちで1日やっていきたい」と安森。初優勝なら、1973年のツアー制施行後で節目の400人目となる優勝者誕生へ、残り18ホールに全力を尽くす。

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