史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(ゴルフ5)が「作文力・文章力検定」で最高位の1級に合格したことが29日、分かった。同検定委員会によると、1級は7段階の中で最高級。「3段落構成」の作文力など中学生1~3年生レベルとされ、弥勒は小学校6年生にして難関を突破した。
「海外や国内の試合に遠征中も、ほぼ毎日、文章を書き続けてきたことが1級の合格につながったと思います」。弥勒は「合格証書」を手に満面の笑みを見せて話した。
母・みゆきさんは「日頃から弥勒には『ゴルフしかできない人間には絶対になっていけない』と言い続けています。弥勒は勉強も手を抜かず、書道などゴルフ以外の習い事もしています。限られた時間の中で作文検定で1級に合格し、親としても喜んでいます」と、ほっとした表情で話した。
ゴルフ以外の分野に積極的に取り組むことは結果的にゴルフにもプラスになりそうだ。弥勒は「作文で自分の考えをまとめることは、自分で考えてプレーするゴルフにも役に立つと思います」と前向きに話した。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。11歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。昨年8月に横峯良郎氏に弟子入りした。昨年、アマチュア資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、所属契約のゴルフ5をはじめ、12社・団体とスポンサー契約した。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。