50歳・宮本勝昌が2差2位と好発進 単独トップの金谷拓実のすごさ熱弁


18番、2打目をバンカーから放つ(カメラ・谷口 健二)

18番、2打目をバンカーから放つ(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー ASO飯塚チャレンジド 第1日(7日、福岡・麻生飯塚GC=6809ヤード、パー72)

 50歳の宮本勝昌が8バーディー、ボギーなしの8アンダーで2位につけた。開口一番、トップの金谷拓実をべた褒め。「金谷君、ナイスプレーです。素晴らしいです。優勝した後に、こういう違うコンディション、違うコースで優勝争い。(前週の)初日からトップでずっと上位でやっていて、ああいう精神状態を保つって、すごく大変。その中で、こうして翌週にしっかり良いプレーをすることは本当にすごいこと」と、ツアー12勝のベテランは熱弁した。

 自身の好スタートについては、「パッティングは非常に良かった。去年と同じハウスキャディーさんが今年もついてくれた。彼女がすごくラインの読みが上手で、何回も救われた」と振り返った。1番パー5で、グリーン奥からの第3打を50センチに寄せてバーディー発進。その後もバーディーパット、パーパットともに、2メートル半前後の距離を確実に沈めていった。

 2週前に海外シニアメジャーの全米シニアプロ選手権で10位と健闘したばかり。しかし「もう伸びしろはないので、若い選手みたいに『いい経験でした』っていうのはない」と冷静に言った。コース上で自らに課し、大切にしていることがある。「今持っている自分のパフォーマンスをいかに出し切るかの方が、自分の作業としては大事。100%を出すことは難しいが、90%を出し切ることを心がけている」。

 今も必死に球を打ち、ゴルフを続けるモチベーションは「応援していただいている方への恩返し」だという。「自分では60歳までは全力で行きたいと思っている。僕の中ではカウントダウンが始まっている。残り9年、10年を精一杯やって、恩返しがしたい」。感謝の思いを力に、優勝争いに食らいつく。

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