◆男子プロゴルフツアー ハナ銀行招待 第1日(15日、千葉夷隅GC=7625ヤード、パー73)
ツアー初優勝を狙うプロ8年目の佐藤大平(29)=クリヤマホールディングス=が8バーディー、1ボギーの66で回り、首位発進を決めた。パット数は自身最少タイの「22」とグリーン上が好調。先月のミズノオープンで初優勝を挙げた平田憲聖(22)=エレコム=も66で、同じく首位に立った。2週連続Vを狙う中島啓太(22)=フリー=は68で6位。
佐藤は好調なパッティングで7つスコアを伸ばした。圧巻は、後半3番からの4連続バーディー。3番で10ヤードのアプローチがチップインバーディーとなって勢いに乗ると、5番では会心のパットで6メートルの下りスライスラインを沈めた。
パッティング専門のコーチからの課題をこなし自信をつけた。「一昨年の秋から昨年の5月まで悩んでいた」というパター。4月の関西オープンで、地面に置いたひもに沿って、真っすぐ打つ練習に取り組んだ。5月のゴルフパートナープロアマでは、国内ツアー自己最高の2位。その後も上位に食い込む。「いい流れでゴルフができている」と笑みがこぼれた。
昨年11月のカシオワールドオープンからひげを伸ばし始めた。ひげをたくわえる東北福祉大の先輩、松山英樹(31)=LEXUS=に「合わせたわけではない」というが、「あれくらいあればいいな」と話す。「欧州のQT(ツアー出場資格の予選会)に行きたい」と海外志向が強い佐藤。今大会で日本ツアー初優勝を挙げ、海外へ羽ばたく足がかりとする。(富張 萌黄)