2週連続Vを狙った中島啓太は1打届かず2位も賞金ランクは首位浮上「ボロボロの状態でプレーしていた」…ハナ銀行招待


1番でティーショットを放つ中島啓太(カメラ・富張 萌黄)

1番でティーショットを放つ中島啓太(カメラ・富張 萌黄)

◆男子プロゴルフツアー ハナ銀行招待 最終日(18日、千葉夷隅GC=7625ヤード、パー73)

 前週のASO飯塚チャレンジドでプロ初優勝を飾ったツアー通算2勝の中島啓太(フリー)は5バーディー、1ボギーの69で回り、通算19アンダーで2位だった。2週連続優勝を狙ったが1打届かなかった。

 疲労からショットに乱れが生じた。3番でティーショットを右の林に入れ、第2打はフェアウェーに戻すだけ。第3打をピン下3メートルにつけるも、ショートしてボギーが先行。5、6番を連続バーディーとし、スコアを伸ばして後半に入るも、足の運びが悪い場面も見られた。「頭も体もいっぱい、いっぱい。ボロボロの状態でプレーしていた」という。

 首位をキープしたまま迎えた後半。12番パー5でバーディーを奪うも、同じく首位だった同組のヤン・ジホ(韓国)がイーグルでリードを奪われた。16番で相手のボギーで並ぶも、17番で中島はパー、ヤンはバーディーで再び1打差を追う展開に。最終18番パー5は、2オンを狙うも、ピン奥8メートルへ。「腹立たしい」と悔しさをあらわにした。ヤンの3打目はピンそば約50センチでイーグルを奪わなければ、負けが決まる状況。「手前に止まることだけはイメージしたくなかった」と強めに打ったイーグルパットは、カップをわずかに越えて、負けが決まった。

 今大会で4週連続の最終日最終組だった。「こだわってはいない」というが最近は優勝争いの常連になっている。2位という結果は「出し切った感があるのと、勝ちたかった気持ちがあるので悔しい」と複雑な心境だ。

 疲労困憊の中でも2位に入り、賞金ランクはトップに浮上した。今後2週は日本ツアーに出場。2週間のオープンウィークを挟んで、7月にはメジャーの全英オープンに出場する。「来週もいいゴルフだけを目指す」と内容にこだわり、今季2勝目&賞金王を目指していく。

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