◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦 全米オープン 最終日(18日、米カリフォルニア州ロサンゼルスCC=7252ヤード、パー70)
8位から出た初出場の永野竜太郎(35)=フリー=は1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの75とスコアを落としたが、通算1オーバーの20位で日本勢最上位となった。20万152ドル(約2842万円)の賞金を獲得し、日本ツアーの賞金ランクは6位に急浮上する見込み。松山英樹(31)=LEXUS=は3オーバーの32位。首位から出たウィンダム・クラーク(米国)が10アンダーでメジャー初優勝を飾り、ロリー・マキロイ(英国)が1打差2位だった。
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国内未勝利の永野は多くの観客に囲まれ、21年東京五輪金メダルのシャウフェレ(米国)と2人1組で回った。メジャー大会で上位を争う最終日。朝の練習から気持ちの高ぶりを感じていた。フェアウェーキープ率31%、パーオン率44%とショットがばらつきスコアを5つ落としたが、初出場で日本勢最上位の20位。充実感と悔しさが入り交じった表情で「やれたかなって感じ」と笑った。
今季は国内6試合に出場し、約854万円を獲得。4大メジャー史上最高賞金となった今大会で、日本ツアー優勝賞金並みの大金を加え、約3696万に。国内前週大会終了時のランク24位から6位に急浮上する見通しで、今季賞金シードも当確とした。身長181センチ、85キロの体格で300ヤードを超える飛距離は世界レベル。「未完の大器」と呼ばれる35歳は「初めてこの舞台に立てて充実した1週間だった。また帰ってこられるように頑張る」と貴重な経験を糧に国内初Vに挑む。