中島啓太は61位からの決勝へ「予選を通れば何が起こるか分からない」6週連続のV争いへ


8番で第3打のバンカーショットを放つ中島啓太(カメラ・安藤 篤志)

8番で第3打のバンカーショットを放つ中島啓太(カメラ・安藤 篤志)

◆男子プロゴルフツアー  長嶋茂雄招待セガサミーカップ 第2日(30日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)

 前週まで5週連続3位以内で、初日61位と出遅れた中島啓太(フリー)は5バーディー、1ボギーの68で回り、通算5アンダー31位で決勝ラウンドに進んだ。「カットラインを一番意識していたし、まず予選を通ることを目指して全力でプレーした。序盤でしっかりスコアを伸ばせたので、ストレスなくプレーができた」と安堵(あんど)した。

 1番でピン左4メートルを沈めてバーディー発進。3番で3メートル、4番で2メートル弱、5番で6メートルを決めて3連続バーディーと波に乗った。しかし8番がどうにも納得いかない。フェアウェーからの第2打は、ピンを超えてグリーン左奥のバンカーへ。「自分の好きなピンポジションで、すごくいい位置から。そこで今年一番悪いぐらいのショットを打ってしまったので、すごく悔いが残っている」。第3打を寄せることは難しく、この日唯一のボギーとした。

 最終18番パー5は、2オンに成功したが3パットを喫してパーに終わった。毎日晩ご飯を一緒に食べるほど仲が良い河本力が、1つ前の組で6アンダーで上がっていただけに「最後2パットだったら一緒に回る可能性が高かったので、2パットで行きたかった」と残念がった。

 今季10戦に出場し、予選落ちはまだない。開幕戦の東建ホームメイトカップの第2ラウンドは、上がり3ホールで2つ伸ばして50位で突破。決勝ラウンドで好スコアを連発し、8位でフィニッシュした経験が生きている。「予選を通過さえすれば何が起こるか分からないな、っていうのを自分で体験できたので、カットラインは常に意識してトーナメントをスタートするようにしている」。

 首位と7打差で週末を迎える。「ピンポジションが難しくて上もあまり伸びていないので、何があるか分からない」。ムービングデーで一気に浮上し、6週連続の優勝争いに割って入る。

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