首位浮上の桑木志帆「この位置にいるのが不思議」 最終日は初の首位からスタート…資生堂レディス第3日


最終18番、桑木志帆(左)は、バーディーを決めてホールアウトした藤本麻子と抱き合って健闘をたたえ合った(カメラ・竜田 卓)

最終18番、桑木志帆(左)は、バーディーを決めてホールアウトした藤本麻子と抱き合って健闘をたたえ合った(カメラ・竜田 卓)

◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第3日(1日、神奈川・戸塚CC=6605ヤード、パー72)

 首位と1打差の2位から出た桑木志帆(岡山御津CC)が3バーディー、2ボギーの71で回り通算7アンダーで首位に浮上した。出だしから落ち着いたゴルフを心がけた。2番パー5で第3打をピン真横にピタリとつけバーディー先行。続く3番でボギーとするも、9番で取り返し1つ伸ばして前半を終えた。後半は耐えるゴルフで順位を上げた。

 今大会中は得意なドライバーの不調に悩み続けている。この日はドライバーでのフェアウェーキープは1度のみ。「内容的には50点。とても苦しくて、でもそこからリカバリーできたのでこの点数」と自己評価した。試合後も徹底して練習するが「コースに行くと思うように体が動かずバラバラ」だという。

 2日は最終日の1つ前の組でプレー。最終日最終組を望む選手が多いが「どちらかというと回りたくない」と桑木。昨年のリゾートトラストレディスで最終日最終組を経験した。2位からスタートしたが、大事なバックナインでスコアを伸ばせず4位となった。「自分のペースできなかった。追いかける方が得意」。首位で最終組の1つ前の組で攻める姿勢が後押しした。

 最終日に首位から出るのは今大会が初。「調子がそんなに良くないのに、この位置にいるのが不思議」と思わず笑みがこぼれた。21年6月にギリギリの20位でプロテストに合格。同期には2人で通算5勝の岩井ツインズがいる。「私の存在にも気づいてもらえたら」とライバル心を燃やす。今大会でツアー初優勝を飾りヒロインの座をつかみ取る。

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