片岡尚之、ぎっくり腰に負けず3差2位…開幕前に発症も痛み止め飲みプレー「優勝したいしシードも取りたい」


16番、ティーショットを放つ片岡尚之

16番、ティーショットを放つ片岡尚之

◆男子プロゴルフツアー  長嶋茂雄招待セガサミーカップ第3日(1日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)

 北海道出身の片岡尚之(25)=CSテクノロジーズ=が1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算15アンダーで2位を守った。練習日にぎっくり腰を発症も、患部に負担がかからない“けがの功名スイング”で好スコアを連発。2021年ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品以来の2勝目へ、地元で3打差逆転を狙う。65で回ったツアー1勝のジェイブ・クルーガー(南アフリカ)が、18アンダーの単独首位に立った。

 18番パー5のティーグラウンドで、片岡は怒っていた。17番の第1打を池に入れてボギーとした自分が許せなかった。「むかついていた。どこに行ってもいいから思いっきり振ってやろうと思った」という第1打はフェアウェーを捉えた。253ヤードの第2打も5ウッドを振り切り、60センチにつけてイーグルで締めた。

 開幕前の27日にぎっくり腰を発症した。「この年でなるとは思っていなかった」とショックを覚えつつ、はりと超音波で懸命に治療。腰を反らないように前傾角度をキープしたスイングでスコアを伸ばし、「けがの功名です」。この日は痛め止めを飲み、テーピングを施しスタートした。

 スイング改造に取り組む今季は、開幕から5戦連続で決勝進出を逃した。「100ヤード右に行ったり、左に行ったり。やめたくなりますよね」。毎ショットのように「プロゴルファーに向いていないんじゃないか」と自問自答を繰り返してきた。「優勝したいし、シードも取りたい」。2年ぶりの歓喜へ、地元の応援も味方につける。(高木 恵)

 ◆片岡 尚之(かたおか・なおゆき)1997年12月28日、北海道・江別市生まれ。25歳。2歳からゴルフを始める。札幌光星高2年時の2014年に北海道アマを16歳の最年少記録で制する。同年は日本ジュニアで北海道の選手として初優勝、日本アマでもベスト8に進出。16年に東北福祉大に進学し、4年時の19年にプロ宣言。21年にツアー初優勝。昨季の賞金ランクは23位。171センチ、67キロ。

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