◆男子プロゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日(2日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)
前週まで5週連続3位以内の中島啓太(23)=フリー=は6バーディー、1ボギーの67と伸ばして通算13アンダーとし、25位から18位に順位を上げて6連戦を終えた。6週連続トップ10入りはならなかったが、賞金ランク1位をキープして次戦の海外メジャー、全英オープン(20~23日、ロイヤルリバプールGC)へ弾みをつけた。67で回った南アフリカのジェイブ・クルーガー(37)が23アンダーで逃げ切り、2019年シンハン・ドンへ・オープン以来となるツアー通算2勝目を飾った。
中島は最終日もグリーン上で苦しみながら、13番から3連続バーディーなどで追い上げた。6戦連続のトップ10入りには3打届かずも「バーディーを取れたことは良かった」と、低音ボイスを響かせた。
パットの名手・谷原秀人(44)と4日間同組で回り「すごく勉強になった」と感謝。ホールアウト後に質問をぶつけた。「僕のパターのタッチの出し方、どう思いますか?」。返ってきた答えは「合わない週は合わないから」。切り替えの大切さを知った。「谷原さんは100ヤードのショットと同じような感覚で(パターを)振っている。カップの周りにボールを集めていける練習をしたい」。6連戦の最後に、多くの学びがあった。
次戦は全英オープンだ。「一回リセットしたい。体も整えたい」。アマチュアで初出場した昨年は予選落ちを喫した大舞台にプロとして乗り込む。(高木 恵)