小祝さくら、地元初V王手…宮沢と菊地の道産子3人娘で4日連続同組に「まさか」も「うれしい」


9番で2打目を放ち明るい表情でグリーンに向かう小祝さくら(カメラ・頓所美代子)

9番で2打目を放ち明るい表情でグリーンに向かう小祝さくら(カメラ・頓所美代子)

◆女子プロゴルフツアー  ミネべアミツミレディス 第3日(8日、北海道・真駒内CC空沼C=6420ヤード、パー72)

 道産子3人娘が初日から4日間、同組となる最終日最終組で優勝を争うことになった。2位から出た北広島市出身でツアー8勝の小祝さくら(25)=ニトリ=が5バーディー、1ボギーの68をマークし、通算11アンダーで単独首位に浮上。初の地元Vに王手をかけた。千歳市出身の宮沢美咲(20)=ヘスタ大倉=は2打差2位から初優勝を狙い、苫小牧市出身の菊地絵理香(34)=ミネべアミツミ=は、7アンダーの3位から追い上げる。

 地元の大歓声と拍手に包まれた道産子トリオの優勝争いで、頭一つ抜け出したのは小祝だった。宮沢、菊地と4日連続で同組で回ることが決定。「まさか明日もとは。北海道の3人で毎日プレーできていることがうれしい」とほほ笑んだ。

 6番パー5で1メートル半のイーグルパットがカップに蹴られたが10番で20メートル、17番では15メートルのバーディーパットを決めた。「2メートルとか入らないのに、それは入るんだな、みたいな」。首をかしげつつ、ご褒美を喜んだ。今週は地元食へのモチベーションも高い。7日夜は札幌市内の人気スープカレー店「Suage+」に30分並んで入店し、V争いへのエネルギーを蓄えた。

 2020年8月のニトリレディス(小樽CC)で、笹生優花に2打及ばず2位に終わった。「その時にまたリベンジしたい、いつか優勝したいという気持ちが強まった。北海道での優勝はずっと目標」。応援と食を力に、悲願へと逃げ切る。(高木 恵)

最新のカテゴリー記事