◆第12回報知シニアアマゴルフ選手権 第1日(12日、三重・阿山CC)
岩手から3度目の参戦となった雛鶴秋四郎(69)=南部富士=が、5バーディー、2ボギーの69で回り、エージシュートを達成。2位と2打差の単独首位で、初優勝に挑む。連覇を狙う小松崎博(57)は6オーバーの78で32位につけた。
最終18番、1・5メートルのバーディーパットを決めた雛鶴の笑みがはじけた。前半に3バーディーを奪い、後半は疲れから短いパットを外す場面もあったが踏ん張って、エージシュートの69。「できすぎです」と、驚いた様子で振り返った。
9日に所属の南部富士CC選手権の予選に出場し、10日に岩手から会場のある三重に移動した。11日に練習ラウンドを行う過密スケジュールで「練習はあまり。疲れるので、今日も1発も振らずにティーグラウンドで3回素振りしただけ…(笑い)」と“体力温存戦法”で挑んだ。すると、前半1番で約8メートルのパットを沈めてパー発進。「気持ちが楽になった。最初で乗って、最後(18番)で締めた、ですね」とうなずいた。
37歳から競技を始め、古希を手前にして年間約10試合に出場する。この大会は、初出場の21年3位、22年5位と上位入り。69歳の実力者が初Vを視界に捉えるが「若い人ばかりなので迷惑かけないように、楽しんで帰りたいです」と、無欲で最終日に臨む。(瀬川 楓花)