◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 日本プロ選手権 第2日(28日、北海道・恵庭CC=7441ヤード、パー72)
ツアー1勝の平田憲聖(22)=エレコム=が首位タイで出て、1イーグル、4バーディー、3ボギーの69と伸ばし、通算7アンダー。2打差の単独首位で決勝ラウンドへ進出した。予選落ちした前週の全英オープンでは体調不良に見舞われたが、苦い経験を糧とし、1973年のツアー制施行後で大会最年少となる国内メジャー初制覇を目指す。ブラッド・ケネディ(豪州)ら2人が2位。
北の大地でツアー2季目の平田が堂々としたプレーを見せた。得意の小技と正確なショットを生かし69。メジャーの難設定を攻略し「バックナイン(後半)で3アンダーは良かった」と、単独首位で予選2日間を終え満足げだ。
序盤の2番パー5で残り219ヤードから第2打を4アイアンで3メートルにつけ、イーグル。平均スコア3・5612の難関8番パー3はパーで切り抜けた。17番でウサギがコースを通ると思わず笑みを浮かべ、2連続バーディー締め。「癒やされて集中できた。幸運をもたらしてくれた」と喜んだ。
ほのぼのとした今週とは違い、海外メジャー初挑戦となった全英は14オーバーと、強風が吹き付ける海沿いのリンクスコースに打ちのめされた。「ショットがまだまだ。一番の課題」。前週末は体調不良になり、22日は英国で寝込み、23日に最終日を観戦も悪天候ですぐに切り上げたという。
帰国後初戦で、5月のミズノオープン以来のVへ絶好の位置につける。22歳246日でのタイトルなら、73年以降で2021年の金成(韓国)の22歳290日を抜き大会最年少(72年以前では1928年・浅見緑蔵の20歳102日)。「(勝って得る5年シードなど)余計なことは考えずにやりたい」と淡々と残り2日に挑む。(岩原 正幸)