蛭田みな美の父でキャディーの宏さん、18番3パットに苦笑も「負ける感じはあまりしなかった」


家族と記念撮影する蛭田みな美(中央、左から姉・彩子(あやこ)さん、キャディーで父の宏(ひろし)さん、一人おいて、母・智子(ともこ)さん、兄・玲於(れお)さん)(カメラ・今西 淳)

家族と記念撮影する蛭田みな美(中央、左から姉・彩子(あやこ)さん、キャディーで父の宏(ひろし)さん、一人おいて、母・智子(ともこ)さん、兄・玲於(れお)さん)(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー CATレディース 最終日(20日、神奈川・大箱根CC=6638ヤード、パー72)

 首位タイで出た、プロ8年目の蛭田みな美(ユアサ商事)が5バーディー、2ボギーの69。通算13アンダーで並んだ通算5勝の西郷真央(島津製作所)とのプレーオフを1ホール目のバーディーで制し、涙のツアー初優勝を飾った。

 蛭田は「ショットもパットも悪い時期がずっと続いて、2年前からはパターイップスになった。自分はこのまま勝てないで終わってしまうのかなって思った時期が長かった」と振り返った。16番で4メートルのスライスラインを沈め、2打リード。だが、終盤の2ホールで追いつかれ、プレーオフ(18番パー5)の1打目は右に曲げた。その中でもラフからの第3打を1メートルに寄せる「奇跡の」ショットで最後は勝負を制した。

 キャディーの父・宏さんは、正規の18番3パットのボギーで追いつかれた場面に「あいつらしい」と苦笑い。それでも「負けるっていう感じはあまりしなかった」とプレーオフの戦いを語った。最終日最終組は3度目も本格的な優勝争いは今回が初めて。「これまでは技術的にも精神的にもそういう(争える)レベルではなかった。今年はショット、パット、アプローチも技術的に上がっているので、少しトップレベルの仲間入りをして、勝つ資格が出てきたという話をしていたんです」と父は明かした。

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