プロデビュー戦の西岡伶英が判定勝ち。いきなりメインイベンターの大役果たす 


デビュー戦に判定勝ちした西岡(後楽園ホールで)(カメラ・近藤 英一)

デビュー戦に判定勝ちした西岡(後楽園ホールで)(カメラ・近藤 英一)

◆プロボクシング ▽バンタム級(53・5キロキロ以下)6回戦 〇西岡伶英(判 定)裴 聖和●(22日、後楽園ホール)

 日大ボクシング部主将を務めて、プロ入りした西岡伶英(川崎新田)がデビュー戦でメインイベンターを務め、3―0の判定勝ち。同じく日大ボクシング部の1年先輩の裴 聖和(ペ・ソンファ)をスピードで圧倒。鋭い左ジャブを上下に散らし、1人のジャッジがフルマークを付ける内容で初戦を飾った。

 デビュー戦が異例のメイン。ジムの期待に応えたルーキーは「最初聞いた時は『自分でいいんですか』と驚いてしまった。でも、試合順がどうであれ、やることは一緒」と腹を決めて臨んだリング。持ち味の「左ジャブで試合をコントロールする」スタイルを貫き、相手を翻弄した。

 小学校3年から川崎新田ジムに通い、高校は名門・花咲徳栄高に進んで選抜大会で優勝。日大ボクシング部では主将を務め、アマ通算53勝15敗の成績を残した。言わば川崎新田ジム・新田渉世会長の秘蔵っ子でもある。「期待が大きい分、倒して欲しかったが、今日は持ち味のスピードと手数がよかったので合格」と同会長。緊張のプロ初戦を白星で飾った23歳の西岡は、自己採点こそ10段階の3と厳しいが「ホッとしています。目指すところは世界チャンピオン」と笑顔も忘れなかった。12月にプロ第2戦を予定している。

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