◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ プロアマ戦(23日、福岡・芥屋GC=7216ヤード、パー72)
前戦の横浜ミナトチャンピオンシップで今季2勝目を挙げた賞金ランキングトップの中島啓太(フリー)が開幕前日の23日、プロアマ戦で最終調整。2週間のオープンウィークを「何か特別なことに取り組むというよりは、しっかり休憩して、いつも通りの準備ができた」と振り返り、好調を維持したまま福岡に乗り込んできた。
いよいよ後半戦へ突入する今シーズンの目標に、賞金王を掲げた。「賞金ランキング1位というところを目指していけば、マスターズのチャンスも少なからずあると思う」というのが一番の理由だ。昨季の日本ツアー賞金王の比嘉一貴が、年明けにマスターズ委員会から招待状を受け取り初出場を果たした。プロ初優勝を飾った6月のASO飯塚チャレンジドの会見では「賞金王へのこだわりはない」と口にしていたが、心境に変化があった。
「マスターズに出たいなって思った時に、比嘉さんが去年賞金王を取って招待状が来たことを思い出した。世界ランキング的には、ほとんど可能性が低いので。そういう活躍をしないと来年のマスターズは出られない。賞金王になって招待が来たら幸せ」。現在の世界ランキングは128位で松山英樹(同37位)に次ぐ日本勢2位。「パリ五輪もチャンスがあるかもしれないので、意識しながら頑張りたい」と語った。
予選ラウンドは昨年覇者の河本力、2016年優勝の石川遼と同組に入った。「今シーズンで一番多いギャラリーの方が来るんじゃないかなと思うペアリング。本当に楽しみ」。自身初の2戦連続優勝から、キング取りへの独走態勢を築いていく。