プレーオフは“5度目の正直” 地元Vの菊地絵理香「あっさり終わってしまって、これで良かったのかな」


17番、プレーオフ戦を制しガッツポーズする菊地絵理香  (カメラ・小泉 洋樹)

17番、プレーオフ戦を制しガッツポーズする菊地絵理香  (カメラ・小泉 洋樹)

◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス 最終日(27日、北海道・小樽CC=6695ヤード、パー72)

 最終ラウンド(R)は雷と荒天のため中止となり、54ホールの短縮競技になった。第3R終了時に通算9アンダーで首位だった申ジエ(韓国)、岩井明愛(あきえ)との3人によるプレーオフ(PO)を菊地絵理香が制し、通算6勝目を飾った。昨年の大東建託・いい部屋ネットレディス以来となる地元・北海道での2勝目を喜んだ。POは17番パー3で行われ、菊地が唯一パーをセーブした。POはこれまで15年の日本女子オープンを含め、4戦全敗だったが、初めて勝った。会見での主な一問一答は以下の通り。

 ―POを振り返って。

 「(グリーン手前に外した)ティーショットは全く体が動かず、緊張していた。不思議とパーパットはしっかりと手が動いてくれた。入った瞬間は勝ったのか、よく分からない感じだった。あっさり終わってしまって、これで良かったのかなという感じはあった」

 ―今の気持ちは。

 「雷予報の中、無事スタートできて、7、8番と終わり、もう大丈夫だろうと思っていたら、中断になってしまったので予想外だった。POは正直苦手なので、やりたくなかった。(中止になった最終Rで)9番ホールでまだ2打差で、1メートルのチャンスにつけていたので、まだチャンスがあると思っていた。しっかり4日間やりたかったというのもあるが、ここまで天候が荒れると思っていなかったので、私にとっては天気に恵まれたかなと思う」

 ―地元・北海道での優勝。

 「不思議と、昨年北海道で勝ててから、あまり地元というプレッシャーがなくなったのもあり、いい意味で気楽に臨めている。今日もスタート前はあまり緊張はなかった。ただPOだけは異常に緊張してしまったので、そうなった時にどういう筋肉がこわばっているとかは今後に生かせる」

 ―2週後にはメジャーの日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(長崎)が控える。

 「ここ1か月くらい、予選を通るか通らないか、通ってもパッとしない、歯がゆいゴルフが続いていた。先週、ショットの感触を発見できたので、今週は大きな収穫だった。今回勝てていなかったら、(メジャーにも)違う臨み方になると思うけど、こうして勝てたので、前向きな感じで選手権に臨める」

 ―今後のゴルファーとしての目標は。

 「最近はあまりそういうのはなくて、正直自分も何歳までできるか分からない。できるところまで全力で臨もうと思うし、選手を辞めたら、ラウンドリポーターとかも最近興味が湧いてきてトライしてみたい気持ちもあったり。選手を辞めても楽しみがありそう」

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