ゴルフの2013年マスターズ覇者で元世界ランク1位のアダム・スコット(オーストラリア)が9日、兵庫・神戸市の六甲国際GCで「フューチャー ゴルファーズ セミナー 2023」を開催。ユニクロのグローバルブランドアンバサダーを務めており、同社のスポーツを通じた次世代育成の取り組みの一貫として、関西地区の中高生ゴルファー29人とレッスンやトークセッションのイベントで交流した。
1年ぶりの来日となったスコットは「いつも来るのが楽しみで、(ジュニアクリニックで)いろんなスイングを見られてとても良かった」と笑顔で話した。トークセッションでは、自身がジュニア時代に同国出身のグレッグ・ノーマンや、イアン・ベーカーフィンチ(91年全英優勝)といった名選手と対面したことで「彼らのように活躍できる選手になりたいと影響を受けた」と、経験談を披露した。
中高生に向けて「自分に何が必要か理解してやっていくことが大事」と強調し、自身が米国の大学(ネバダ大ラスベガス校)に進んだことで「母国を離れて、たくさん学びがあった。皆さんも何かにチャレンジしてほしい」と話した。ジュニアからは、トレーニングについてや調子が悪い時の気持ちの持ち方、練習法を聞かれ、一つ一つの質問に熱心に答えた。
イベントを振り返り、「私もジュニア時代にたくさんの良い思い出がある。この時代を友達と一緒に存分に楽しんで、ゴルフだけでなく自分のライフ(生活)も楽しんでほしい」とメッセージを贈り、「ジュニアの育成に携われてとてもうれしい」と語った。
今週は日本オープン(12~15日、大阪・茨木CC)に出場する。2年連続7度目で「とにかく勝ちたい」と言い、「新しいコースをプレーすることはいつも楽しみで、明日(10日)は自分の良い感覚を合わせていきたい。(日本オープンに)すごく縁を感じている。年々勝ちたい気持ちが強くなっている。(43歳と)年を重ねてリミットが近づいてきているので、早く勝ちたいというのはある」と力を込めた。その翌週は米ツアーのZOZOチャンピオンシップ(19日開幕、千葉・習志野CC)に参戦し、「スイングの調子やコンディションも良いので、良い結果が残せるようにしたい」と意気込んだ。