松山英樹「いい状態で来られた」 2か月ぶり実戦 ZOZOチャンピオンシップ19日開幕


練習ラウンドを終えて笑顔を見せる松山英樹(カメラ・今西 淳)

練習ラウンドを終えて笑顔を見せる松山英樹(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 練習日(17日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 2021年大会覇者の松山英樹(LEXUS)は17日、公式会見に出席した。背中痛で棄権した8月のプレーオフ第2戦BMW選手権以来となる2か月ぶりの実戦を前に「2年前に優勝して、すごくいい思いをここでしているので、帰って来られてすごくうれしい」と語った。

 心配された体の状態については「最初の1か月はゆっくりして、1か月たった頃から少しずつ体を動かしながら練習を始めた。いい状態で来られたんじゃないかなと思う」。今は痛みなくスイングができているという。

 前日16日にアウトコースを回り、この日はインコースを岩崎亜久竜(あぐり)、アダム・スコットと回った。ティーショットの飛距離は戻ってきているのかと問われると「さほど変わっていないと思うけど、今日、亜久竜とアダムと回って置いて行かれるのでショックを受けながら回っていた」と苦笑いを浮かべる場面もあった。

 コースの印象として、ラフを警戒。「昨年も優勝したときに比べるときついと思っていたが、今年はさらに密集しているなという印象。フェアウェーを外すとすごくタフな結果になるんじゃないかなと。ティーショットがすごくカギになるんじゃないかなと思っている」と述べた。

 同じ黒宮幹仁コーチに師事する岩崎とは、昨年大会でも一緒に練習ラウンドをしている。その後、年末に練習する機会もあった。今季欧州ツアーで苦戦が続いた岩崎のことを気にかけてきた。初優勝を飾った前週の日本オープンをリアルタイムで見守った。「テレビで応援していたけど、僕の方が緊張したんじゃないかなと(笑い)。優勝してうれしかった」と祝福した。

 2か月ぶりのトーナメントとあり、試合勘は懸念材料の一つだ。「いい準備はできたと思っているし、試合に入っていくなかで早めにペースをつかめたらと思う」と想定しつつ「もちろんプレーする以上は優勝したいと思っているけど、この1か月でやれたことをどこまでそのまま試合でできるかだと思う。それがいい方向に向くことを信じてやりたい」と口にした。

 日本という“ホーム”での一戦。2019年はタイガー・ウッズ(米国)に3打差の2位、21年は2位に5打差をつける圧勝と結果を残してきた。「この1か月そんなにラウンドも多くはしていなかった。昨日練習ラウンドをして、今日ギャラリーが入って練習ラウンドをしたなかで、練習ラウンドでこんなにシビアに感じてやっていたかなあと。それは多分試合に向けていいことだと思うし、明日しっかり準備して、いい状態で1番のティーショットを打ちたい」。1年ぶりとなる日本のファンの前でのプレー。大勢のギャラリーの声援を力に、松山はただいつも通り、全力を尽くす。

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