イ・ボミ 日本最終戦は涙のスタート、笑顔のフィニッシュ「私の日本語だと、感謝の気持ちは伝えきれないけど…」


18番、パーパットを決めて日本では最後のプレーを終えて、ギャラリーの声援に応えるイ・ボミ。右は清水重憲キャディー(カメラ・馬場 秀則)

18番、パーパットを決めて日本では最後のプレーを終えて、ギャラリーの声援に応えるイ・ボミ。右は清水重憲キャディー(カメラ・馬場 秀則)

◆女子プロゴルフツアー ▽NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 第2日(20日、兵庫・マスターズGC=6495ヤード、パー72)

 イ・ボミ(韓国)の日本ツアー最終戦が幕を閉じた。

 19日の第1ラウンドは11オ―バー83の大乱調で107位。予選ラウンド通過が厳しくなったが「ファンの皆さんがうれしく帰れるように、精いっぱい頑張りたい」とこの日を迎えた。

 スタート時には涙も見せたが、2番で今大会初バーディーを奪った。前半を2バーディー、2ボギーで折り返し、後半は強い雨の中でパーを重ねた。最終18番、4打目のパーパットを沈めて、通算11オーバーでフィニッシュ。「本当に幸せ。今日は本当にいいプレーができた。14番くらいから明日もプレーしたいと思って。でも、(同組の上田、小祝と)3人で楽しいゴルフができた」と笑顔でふり返った。

 12歳でゴルフを始め、2007年にプロ転向。10年に韓国賞金女王となり、翌11年から日本ツアーに参戦した。15、16年に賞金女王となり、積みあげた勝利数は21。「スマイル・キャンディ」の愛称で親しまれ、この日もイメージカラーであるピンクのオリジナルグッズを持った大勢のファンが、1打、1打に拍手を送った。同組の上田桃子(ZOZO)、小祝さくら(ニトリ)もピンク色のウェアに身を包み、最終ホールでは他選手もかけつけるなど、多くの人から愛された13年間。「楽しかった。みんなと試合して、負けるのも嫌だったし、優勝してうれしかった。私の日本語だと、私の感謝の気持ちは伝えきれないけど、本当に今まで応援してくださってありがとうございました。本当に感謝します」と語った。

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