「日本一曲がらない男」稲森佑貴が4位浮上 飛距離は最下位も「3打目勝負」の精神で7バーディーを量産


9番でラフから第2打を放つ稲森佑貴。通算4アンダーで4位に浮上した(カメラ・今西 淳)

9番でラフから第2打を放つ稲森佑貴。通算4アンダーで4位に浮上した(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第2日(20日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 5打差の26位から出た稲森佑貴(国際スポーツ振興協会)は7バーディー、4ボギーの67をマークし、通算4アンダーで4位に浮上した。日本ツアーで7季連続フェアウェーキープ率1位に輝く「日本一曲がらない男」が自慢の正確性を武器に米ツアー初Vを目指す。

 強風の吹いたこの日、フェアウェーキープ率は3位となる61・54%をマーク。今季ここまでの79・98%と比較すると劣るが「もう風がこんだけ吹いたらね・・・」。さすがの名手もお手上げ状態の強風が吹いた。「朝一から風が強かったので、とりあえず我慢」の気持ちでスタートしたが7つのバーディーを奪い、順位を上げた。

 インスタートで11番をボギーとするも、立て直した。16番で17メートルのロングパットを沈め、後半の1番まで4連続バーディー。パターの調子が上がり「中間距離くらいのが入ってくれた」と5メートル前後のパットを沈めた。終盤に控える難関ホールの4、9番への“貯金”とした。

 2日間の平均飛距離は今大会出場全選手の中で最下位の272ヤード。海外勢はパー5のホールで2オンを狙う選手も多いが、稲森はチャレンジせず「ラフに入ったら自分の得意距離まで出す。3打目勝負」と割り切る。潔さも武器となっている。目標は前回出場した21年大会の35位以上とやや控えめ。「世界レベルなので、いきなり優勝を目指すより、自分が出来る範囲のゴルフをしていきたい。1打でも少なく上がれるように頑張る」。周りに左右されず、ティーショットと同じくぶれない心で上位を目指す。

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