◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第2日(20日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)
第2ラウンドが行われ、8位で出た小平智(Admiral)が3バーディー、1ボギーの68で回って通算5アンダーとし、首位と2打差の3位に浮上した。
瞬間最大風速16・5メートルの難コンディションを耐え抜いた。最終18番パー5は1メートル半を沈めてパーで締めた。「この風の中でいいスコアであがれたことは自信になる。昨日は無理に攻めていた部分もあったけど、今日は全部押し殺せた。自分をコントロールできた」と胸を張った。
7番で5メートルのバーディーパットを沈めると、9番は210ヤードの第2打を5ウッドで1メートルに絡め、10番は4メートルを決めきり、5アンダーまで伸ばした。18ホール中15ホールでグリーンを捉え、パーオン率83・33%は全体2位。「リスクマネジメントだったり、スイングのリズムだったりは、今日一日を通して意識して出来た」。いつもならピンを狙っていくような場面でも「風があるから」と割り切り、グリーン中央へと運んだ。
来季の出場優先順位を上げるための7試合の秋季シリーズは、今大会を含め残り4試合となった。フェデックスカップポイントランキング125位までがフルシードを獲得する。小平の現在のランキングは183位だが、第2Rの順位で計算した場合、129位まで一気にジャンプアップする。「1ポイントでも多く稼ぎたい」と鼻息は荒い。
2018年4月のRBCヘリテージで日本人5人目の米ツアー優勝を飾った。米ツアーで6シーズン目の今季は、出場試合が限られる準シードで戦ってきた。今大会で勝てば来年から2シーズンのシード権を得られる。「チャンスを生かしたい。この2日間落ち着いて回れているので、残りの2日間も落ち着いて、強弱をつけて回りたい」。5年ぶりのツアー2勝目が見える位置で週末を迎える。