岩井千怜は姉・明愛とおそろいウェアで5位フィニッシュ「今年で一番楽しかった」地元大会盛り上げた


同じウェアでラウンドする岩井明愛(左)と岩井千怜(カメラ・今西  淳)

同じウェアでラウンドする岩井明愛(左)と岩井千怜(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 最終日(29日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)

 首位と5打差の8位から出た岩井千怜(ちさと、ホンダ)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算7アンダーで5位に入った。

 前半に4バーディーを奪い、優勝争いに加わった。「午前中はショットが良くて、バーディーチャンスにたくさんついたのを沈めていた」と振り返った。後半に入るとショットが左右に乱れるなど、バーディーチャンスは少なくなった。ピンポジションも難しいホールが多く「攻めるに攻められなかった」。持ち前のピンを狙うアイアンショットも思うようにいかず、肩を落とした。

 9番のバーディーで一時は首位に立った。だが、自身はそのことに気づいていなかったという。「1打差で追いかけている立場なのかなと思っていた」とリーダーボードを見ずにプレーに集中。優勝の2文字が見えていただけに、悔しさもあるという。「最近、いい位置で戦えることがまた多くなってきた。流れが途中まで来ているのに、惜しくも勝てないことがある。あともうちょっとしたら、運も重なって勝てる機会があるかな」と今季3勝目へ意欲を見せた。

 この日は、双子の姉・明愛(あきえ)と同組でのラウンド。今年唯一の地元・埼玉でのツアーということもあり、2人で話し合っておそろいのウェアを着てプレー。「あまりない機会なので」とツインズで地元開催を盛り上げた。「中学の同級生が来てくれて、今年で一番楽しかったかもしれない。幸せですね」と充実した時間を過ごした。

 次週は日米共催のTOTOジャパンクラシックに出場。最終戦のメジャー、JLPGAツアー選手権リコー杯など、重要な試合も残されている。「試合に大きいとか、小さいとかはない。来週からも変わらず、優勝を目指して頑張りたい」。今季は残り4試合。自然体で1つでも多く勝利を目指す。

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