◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 指定練習日(27日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)
日本シリーズJTカップに初出場する米沢蓮(24)=ティ.エム.プラテック=が27日、ツアー屈指の難易度を誇る名物ホール・18番パー3(227ヤード)のグリーンを入念に確認。前週のカシオワールドオープンで2位に入り、滑り込みでの出場権獲得からプロ初優勝を目指す。
前日に初出場を決めたばかりの米沢が、午後2時頃コースに姿を見せた。真っ先に向かったのは名物18番グリーンだ。約10分間、四方から手でボールを転がし、奥から手前に急傾斜するグリーンをキャディーと入念に確認した。「テレビで見ていてどんな感じか、面白半分に」。パターは使わず、あえて普段は行わない手法で楽しみながら攻略法を模索。「傾斜は思った以上にある。かなり難しい」といきなり洗礼を受けた。
前戦でツアー自己最高の1打差2位。賞金1680万円を獲得し、賞金ランクは43位から22位に急浮上して今季最終戦切符をつかんだ。「シードが決まったあとは満足することなく、周囲にJTに出たいと話していた」と有言実行。「30人しか出られない、トップの中のトップで争う最終戦。憧れの舞台に立てた」と滑り込みの出場にも胸を張った。
ツアー参戦2年目の今季は初シードを獲得。平均1・7433でツアー17位と好調の「パットの状態が良い」と飛躍の要因を話す。「大きく変えたことはないが、自信を持てて打てている」と、もともと得意のグリーン上が好スコアにつながっている。「先週は悔しい終わり方だった。トップのフィールドで優勝したい」と日本タイトルを手にして、一年を締めくくる。(富張 萌黄)